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「ラブライブ!サンシャイン!!」第13話感想・その2 [アニメ]

 13話感想後編。
 Bパート、ステージが幕を開けてからエンディングにかけての一連のシーンは、個人的にシリーズの中でも特に好きなシーンですね。実は高校時代演劇部だったので、個人的にもあの感じは懐かしくて、そして見ていてとても楽しかった。

■私たちはそこに居た
#13「サンシャイン!!」
 そしていよいよAqoursのステージが幕開け。
 「今日はみなさんに伝えたいことがあります。それは、私たちの学校のこと、町のことです!
 そう告げて始まった「私たちの物語」のお芝居。
 最初の千歌ちゃんの「Aqoursが生まれたのは、海が広がり、太陽が輝く内浦という町です」から始まる第一声、そして「いーっぱいみかんが獲れて!」を心底嬉しそうにお芝居する姿に、つい1週間前に沼津・内浦に行ってきて、その魅力を肌で感じて、そしてとても楽しかったという想い出も重なって、それはもう涙腺崩壊余裕でしたね…。

 「今ここに居るのが、全校生徒」というくだりは(千歌の)アドリブだなーとか、この3ヶ月楽しかったなぁ、そんなこともあったね…なんてことも思ったり。
 「キセキだよ!」→「ごめんなさい」のコンボなんかは思わず笑みがこぼれて、まさに笑いがこぼれる劇中の観客の気持ちリンクしてて、自分も本当にいま、その場に居てみんなと一緒にAqoursのステージを見ている様な気分でした。
 以前、劇場版ラブライブ!の感想で、「僕光」の観客はスクリーンのこっち側に居る私たちだという感想を書きましたが、それと同じ。「私たち」もあの場所に居てお芝居を観ているお客さんの一人になってた。
 ホント、見ていてとても楽しくて、そしてとても嬉しかった。

 「千歌ちゃん、やめる?」での真剣な眼差しの家族たち。そして「悔しいんだよ!」の言葉ではっとなり、満足げな微笑みを浮かべる千歌ママの横顔も印象的でしたね。

 私たちはこんな町に住んでいて、こんなふうにスクールアイドルに憧れて、始めてみて、こんなことを経験して、今、こんな気持ちで、こんな目標を目指しています。その想いを歌にしました。…という“物語”を、集まったお客さん(みんな・私たち)に、等身大のお芝居で披露した(あと、「演者」「役者」である中の人的な視点も考えると、ここでお芝居で伝えるってのもなんだか深い)。
 この町の事、私たちの物語を知って、楽しんでもらいたいという気持ちを、コミカルにそして想いを込めてお芝居にした。

 そして、“私たち”は決めた。

 「私たちは
 「この町と
 「この学校と
 「この仲間と一緒に
 「私たちだけの道を歩こうと
 「起きること全てを受け止めて
 「全てを楽しもうと
 「それが輝くことだから
 
 「輝くって、楽しむこと。あの日、ゼロだったものをイチにするために!

 9人を包み込む無数の“輝き”の中で…。

■未来への船出
 「さあ!いくよ!」

 」「」「」「」「」「」「」「」「
#13「サンシャイン!!」

 「10!
 素晴らしい!ついに、やっと、「10」にしっかりとした意味が込められた。
 同じステージには立てないけれど、私たちはここに居る。キモチはひとつ。

 「今!全力で輝こう!
 「ゼロからイチへ!
 「Aqours!
 「サンシャイン!!
#13「サンシャイン!!」
 テロップのタイミングも絶妙でした。ここに脚本テロップ入れるぞとばかりに組まれたレイアウト。Aqoursキャストの名前が表示されるところで「10」。クラスメイトのカットでむっちゃんたちのクレジット。天高くかざした手のところで「MIRAI TICKET」。ラブライブ!2期の12話同様、このエピソードもクレジットあってこその完成形ですね。

 そして「光になろう」という歌詞に乗せて、ステージのAqoursを取り囲む無数の「光」を映し出すカットから始まるダンスシーン。
 TVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のグランドフィナーレを飾り、輝きと未来への船出を祝福する歌、「MIRAI TICKET」。
#13「サンシャイン!!」
 「輝きが心から溢れ出して~」のところではっとなるむっちゃんのカットからの、振り返ったスポットライトの輝きに手をかざす千歌。そして…。
 「みんなーっ!一緒に、輝こう!

 μ’sのパフォーマンスを見て凄い輝きたいって思った千歌たちが居て、その様子やパフォーマンスを見て楽しそう私も参加してみたいって思ったクラスメイトたちが居て、そして、だから、みんなも一緒に輝こう「光になろう!」って思いっきり手を差し伸べる。
 楽しいは輝きだから。だからみんなで楽しく歌い踊る。
 ラブライブ!の地区予選でAqoursがやったのが予選突破のための秘策でもなんでもなくて、私たちの学校の事や町の事を知って欲しい、みんなも輝こうよ!だったのが素敵。

 点呼のクラスメイトたちの「10」。ステージには立てないけどキモチは「1つ」。楕円形の会場や円形のステージが「0」で、掲げる手や観客のペンライトが「1」。それは「私たち」ひとりひとりの心に灯る「輝き」であり「1」。そして未来という「∞」へのチケットを手にAqours丸に乗船…みたいな(僕と君の「0」を2つ繋げれば「∞」!)
 そして「ユメノトビラ」を、“未来への扉”を開いた、その先にあったのは、TVアニメのいちばん最初のPVで流れた浜辺の映像であり、そしてあの“はじまりのキービジュアル”の場面…。


#13「サンシャイン!!」
私たちがゼロから作り上げたものって何だろう。
かたちの無いものを追いかけて、迷って、怖くて、泣いて。
そんなゼロから逃げ出したいって。
でも、何も無いはずなのに、いつも心に灯る光。
この9人でしかできないことが、必ずあるって!
信じさせてくれる光…。
私たちAqoursは、そこから生まれたんだ!
叶えてみせるよ!私たちの物語を!
この輝きで!
君のこころは、輝いてるかい!



■私たちの物語
 TVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」、あっという間で、そしてとても楽しい3ヶ月でした。個人的にも、12話を東京で(しかもアニメの背景にも描かれていたホテルで!)視聴できたり、内浦・沼津にも足を運んだこともあって、ほんとうに思い出深い作品になりました。
 まずは改めて、酒井監督をはじめとして、制作に携わった多くのスタッフ、関係者の皆さん、そしてAqoursのみんなに心からの賞賛と感謝を。


 さて、これまでずっと感じてきたことですが、やはりラブライブ!サンシャイン!! は「私たちの物語」。そして善子も言っていたように「今こそリアル」なんですよね。
 「私たち」っていうのは、Aqours自身を指しての私たちでもあり、学校のみんな、町のみんなの私たちであり、文字通り(視聴者でありファンである)私たちそのものでもあります。

 自画自賛みたいでナンですが(苦笑)例えば1話の感想でこんなことを書きました。
 ラブライブ!サンシャイン!! は、μ’sに衝撃を受けて憧れた“普通の私”、「叶え、みんなの夢!」の「みんな」の一人である千歌たちの物語なんですよね。
 そしてそれは、同じようにラブライブ!、μ’sを好きになって、感動して、世界が広がった、「(ラブライブ!ファンの)みんな(=普通の私たち)」の物語でもある。
 ラブライブ!μ’sのアニメは“僕らの知ってるμ’s”になるまでの物語であり僕らが体験してきた(している)事をメタ的に内包した物語でした。
 一方、ラブライブ!サンシャイン!! は“僕ら”の物語であり、これから共に歩み輝きを目指し、知っていく物語なのかなという気がしています(※ワシが育てたに非ず)。

 3話の時点では既にこんなふうに。
 違いと言えば、なんとなくなんですけど、ラブライブ!サンシャイン!! では“地域”という部分が大きな意味を持ってくるのかなという予感もするんですよね。
 前作「ラブライブ!」も、廃校回避や大会出場を描きつつも一貫していたのは「私たち(μ’s)の物語」でした。そういう点では今作も同じく「私たち」の物語であるだろうという印象ですが、その「私たち」の意味合いは少し違うのかなという感じですね。

 そんな「私たち」の「物語」がラブライブ!サンシャイン!! なんだ、というのを13話は改めて実感しましたし、最後にそのものズバリ「私たちの物語」という言葉が出てきたときは嬉しかったし感動しましたね…。

 そして、「君のこころは輝いてるかい?」というメッセージと、はじまりのキービジュアルのシーンでテレビアニメシリーズが最終回を迎えたその翌月は、まさに1stシングル「君のこころは輝いてるかい?」が発売された月です。
 ラブライブ!サンシャイン!!、4話で「5週年」というのを見せて、13話がこういった終わり方で、そして「君ここ」が発売された日を迎える。
 まさに私たちの「今」の物語ではありませんか。
 だからリリース済みの曲は歌わなかった。だから「君のこころは輝いてるかい?」のセルフリメイクとかをやる必要は無かった。

 最初にTVアニメ化が発表されたときは「早すぎる」なんて声もありましたが、いやいやどうして、アニメ化は今しかなかった。見事としか言いようが無いですね…。


■「10」
 今回、Aqoursにおける「10」が、しっかりとAqoursにとっての価値があり意味があるものとして組み込まれたのは、本当に大きな出来事だったなと思います。

 まず明確にしておきたいのは、この「10」は、今までμ’sのライブなどで見られた「10」というコールの単なる逆輸入とかファンサービスとかそういうのではないということです。
 ぶっちゃけたハナシ、μ’sでの「10」はファンが勝手に調子こいて面白がって言ってただけで(笑)実際の所アニメや世界観からは乖離していましたし物語として描かれたモノではありません。
 例えば「START:DASH!!」のシーン再現で「1」「2」「3」の後に平気で「4」という客のコールが入る(あそこで「4」とか言うのは本来オカシイ)ことにもそれは表れていて…。ハッキリ言ってしまうと、ただ単に「俺も俺もwイエーイwww」的なノリのヤジだったんですよね。
 今回の「10」はそれとは違う。

 μ’s時代にはいろんなものが偶発的に出来上がっていった側面があり、そこにある種の偶然と奇跡の積み重ね的な“伝説感”があったわけですが、だからこそμ’sのお約束の踏襲ではない、私たちのものを形作っていくんだという意志がラブライブ!サンシャイン!! には感じられます。なので、この「10」は単なる逆輸入ではない。

 それに、μ’sは最終的に「僕光」で9人に帰結しました。そしてあのときの点呼には「10」の入り込む余地は無かった(「9」の後すぐに台詞が続くのもそれを示唆しています)。

 μ’sが9人の輝きで周囲を燦々と照す側の物語だったとするなら、Aqoursはその輝きに憧れた側の「私たち」の物語。そして、周りのみんなも一緒になって輝こうと手を伸ばすことで、私も輝きたいという想いをみんなで叶えていくという物語。だからこそ輝きたいと願う全ての「私たち」は「10」であるという価値が生まれ、「10」が意味あるものになった。
 今後Aqoursのライブで「10」をコールするとき、それはμ’sのライブで「10」と言うのとは全く異なる感覚があるはずです。
 (ちなみに、12話までで千歌たちが辿り着いた「AqoursはAqours」というのが、「この9人にしかできないことがある」という言葉につながっているのかなと。ある意味浦の星のみんな全員含めてAqours…みたいなところもあるので、エピローグの台詞ではあえて「この9人」という表現になっているのかなと)

 あとこれは半ばこじつけですけど(笑)「1」と「0」で「10!」。「Aqours9人+キャストのAqours9人+私たち」…で19人。十九人…10、9。…1、0、9!…なんてね。


■君のこころは輝いてるかい?
 最後に、なぜ「ステージに上がれない」というルールが念押しされたのか、なぜ「結局ステージには上がら(れ)なかった」のか。
 それは、その事が物理的な事象やルールの話ではないからでしょう。このあたりは全部比喩でもある。「ステージに上がる・立つ」とか「ステージ」とかって、別の意味合いでもよく使いますよね。それです。

 そして学校のみんなや町の人達=私たち。1話から12話まで見てきた、私たち。

 そもそもAqoursの物語としては12話までで描くことはだいたい描き終えてる。だから13話はエピローグなプロローグであり、「私たちの物語」という側面を前面に出した回ともいえます。

 問われてるんですよ。「私たちは見つけたよ。みんなは?」って。「君の心は輝いてるかい?」って。
 1話から12話までの千歌たちの物語が、お芝居(物語)から歌というカタチでクラスメイトであり町の人であるところの「私たち」に問いかけられてる。

 だからこそ“みんな”は「心から溢れ出した輝き」で共に光になることはできても、Aqoursと“同じステージ”には立てない。君は君の“ステージ”を見つけ、そこに立たなければならない。


 TVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」は、ラブライブ!サンシャイン!!Aqoursというプロジェクトが置かれている状況(μ’sと比べてうんたらかんたら、とか、μ’sが居たからうんたらかんたらなどと言われている)というものを自覚的に物語に内包してきた。
 そのうえでの1話から12話までのお話があってAqoursはAqoursであることに気付いて、そして13話、そこまでの千歌たちを見てきた(物語の中の「私たち」である)むっちゃんたちも気付き、お芝居と歌に心動かされ、そして「10」になれた。
 13話ではAqoursやむっちゃんたちの答えが示された。
 で、さあ、(テレビの前の)君はどうだい?と。



 だから、TVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」は、13話は、1stライブで改めて真価を発揮し、“私たちの物語”であるという実感を伴うものになる気がします。そこにあるのは単なる「再現」ではなくてなんというか「そのもの」であると思うから。
 そういう意味では1stライブで13話は本当の意味で完成するのかもしれません。

 …なんてね。


 光になろう!君のこころは輝いてるかい!


 キングブレードMAX2 シャイニング アクア(Amazon)




追記:『たのしいことというのは、だれかがくれるものではない。だれかだとか、なにかだとかといっしょに、じぶんで生み出すものだ。』というのは、糸井重里さんのWebサイト「ほぼ日」の日替わりコラム(9月27日付け)に掲載された一節。
 このことばを見た瞬間、何かが繋がった気がしました。
 ああ、そうか、輝きは楽しい、そしてみんなと一緒に輝いたAqoursは、あの瞬間確かに、ゼロからイチを生み出したんだ、と。


■12/25 さらに追記:Blu-rayとか再放送とかを追っていて改めて感じたことをすこし。
 ラブライブ!サンシャイン!! は1話ファーストカット(梨子が教室に入ってくるカット)から11話までの“海に還る”物語が、1話のそれ以前(アバン・Aパート)から12話までの“ヨーソロー”の物語の中に入っていて、更にそれが13話の“MIRAI TICKET”で“舟が出る物語(お芝居)”の中に入れ子になっていて、そしてそれは“始まりの物語”であり、2015年4月から9月の出来事としてそれぞれ1stキービジュアル(プロジェクトスタート・4月のG's・助けて!・輝きたい!)と1stシングルという始まり(「君の心は輝いてるかい」というフレーズ、そして0から1へというテーマ)に内包され、“私たちの今”繋がっているという恐るべきコンテンツなのだ。
 …とかなんとか思ってみたり。

 まぁ、たまたまだったり、こじつけすぎだったり深読みしすぎだったりというのはあると思うけれど、時期的なものに関しては前にも述べたとおり割と狙って計画的にやってるんじゃないかなぁという気はするんですよね。


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